なんだかんだ言ってもキャッシュが一番強い
私たち中小企業診断士は、産業廃棄物処理業や高度経営ビザの申請に必要な財務診断書を作成するために、依頼人さんの財務諸表を拝見することが多いのですが、その時、どんなところに注目していると思いますか?
診断する方によって多少違うかもしれませんが、私の場合は、『キャッシュ』です。
どんな会社さんであっても、まず現金・預金をどの程度確保しているか、に着目します。
①現金500万円 借入 100万円
②現金5000万円 借入 4600万円
同じような仕事をされている2つの会社があったとして、どちらも自己資本は400万円ですが、①と②の会社には大きな差があります。
一つは信用力、そしてもう一つはチャンスをつかみ取る力です。
①番の会社は、借入も少なく、非常に健全な商売をやっているようですが、ひょっとするとそれは①番の会社が望んだ結果でなく、単に借入ができないだけかも?と考えます。
更に、突然大きな仕事のオファーがあって、すぐに先行投資をしなければならなくなったとき、②番にはキャッシュがありますから、すぐに対応することができますが、①番は?
貸借対照表の左側に書かれているのが資産ですが、左側の金額が頭でっかちになっている会社ほど、私は安心してみていられると思っています。
貸借対照表の右側?
最初はあまり見ません。
だって、借金だって、手元にあれば自分のお金ですから。
『お金に色はない』
不正でもない限り、どこから来たものかなんて、考える必要はないのです。

